拡大するワンストップリノベーション市場は中小リフォーム会社にとってチャンス
不動産仲介とリノベーションのワンストップ化
拡大するワンストップリノベーション市場は中小リフォーム会社にとってチャンス
不動産仲介とリノベーションのワンストップ化
株式会社インテリックス空間設計
取締役兼執行役員副社長 藤木 賀子
小松 インテリックス空間設計(東証二部上場株式会社インテリックスの子会社)の副社長に就任されましたね。
藤木 新事業態としてエンドユーザー向けのリノベーション事業を拡大していこうということで面白そうだったので。
小松
藤木さん自身、「中古を買ってリノベーション」のワンストップリノベーションの草分けの1人ですよね。
現在の立場で感じることが多いんじゃないですか?
藤木 中小は社長の人柄や得意分野に由来する良さがそれぞれありますが、大手は大手になった理由を反映した顧客ニーズのサキヨミと営業から施工までを貫くシステム化があるかなと感じています。
小松
以前はリフォーム会社の営業はリフォームのことだけだったし、現金支払いが85%も占めるので金融のことも知らなくてもかまわなかった。
不動産営業はリフォームを知らないのが当たりまえ。
しかもこのふたつの業態はあまり相性が良くなかった。
大手がどんどん宣伝するようになった今、ワンストップリノベーションは中小リフォーム会社が参入するには今が良いタイミングだと思うのですがいかがですか。
藤木
タイミングとしてはその通りだと思います。
買取り再販はもちろんですが、ワンストップリノベーションにしても、もう新しいものではないということを自覚することが大事だと思います。
不動産仲介とリフォーム工事の二つの収益があり、それなりの規模の金額になるので、新築、新規分譲が頭打ちの大手にとっては参入する価値のある分野です。
そんな大手の情報発信によりお客さんのレベルはどんどん上がっていきます。
藤木 この変化を理解したうえで、それぞれの中小リフォーム会社の「強み」にお客様に共感していただけるかですが、本格的にやるのであればリフォーム会社さんは「人」と「システム」を別立てで作る覚悟がいると思います。
小松 リフォーム事業の第二の柱を打ち立てるイメージでこのタイミングを活かせということですね。
情報誌SHIP VOL.5(2015年7月)掲載
まとめ
大手の情報発信によりリノベーション市場は拡大している
同時にお客様ニーズのレベルも上がっている
リフォームの第二の柱を確立する覚悟で「人」と「システム」に取り組む
株式会社インテリックス空間設計
取締役兼執行役員副社長 藤木 賀子
株式会社インテリックス空間設計取締訳兼執行役員副社長、スタイルオブ東京株式会社代表取締役。
25歳で建築業界に入り、住宅、店舗、エクステリアなどの設計・施工、不動産業で経験を積む。
お客様の豊かなライフスタイルのため、建築、不動産、金融のワンストップサービスを住まい手、作り手の両方の視点を持ったサポートへの評判は高い。
株式会社シップ
代表取締役 小松 信幸
建築CAD会社社長、エクステリアCAD会社社長を務め、2001年住宅リフォーム会社の業績アップ支援に特化した株式会社シップ創業。
住宅リフォーム事業支援に特化したDERUKUI(出る杭)集団の株式会社シップ代表取締役。支援先600社に対し提供しているのは、Web上の”なんか、この会社いいね”の顧客体験(Wex)。